みずうみとか。

みずうみ (新潮文庫)

みずうみ (新潮文庫)

川端さん、はじめて読んだ。思ったよりも読みやすくてびっくりした。なんとなく、ややこしそうな雰囲気の名前だと思っていたので。
わたしは、起、承、転結。みたいになってしまうのってなかなか不得意なものなので、そうじゃなくて、さらさらさらさら流れる感じが心地良い。


手にとるように心理学がわかる本

手にとるように心理学がわかる本

すんごいおすすめ、よいから読んでみて、まじで勉強になるから。みたいな宣伝文句につられた。
その文句どおり、心理学ていう学問について、いろいろ広く浅く学べる、という印象。おもしろかった。心理学を学ぶ人はここを通過して、自分の興味のある分野を掘り進めていくのだろうなぁ、とぼんやり思った。
大学生のころ単位は取れたけど数回しか行かなかったあの心理学の授業もこんな本を教科書にしてくれたらよかったのに、とも思った(ものすごい学術書、みたいな教科書だった。芸大なのに、バカなのに)。


秘密の花園 (新潮文庫)

秘密の花園 (新潮文庫)

女子高生のもやもややぐにゃぐにゃしたものの話。
あーこういうの、好き。と素直に思える感じでこういうのは久しぶりだった。
すんなりと、いろんな関係のないことが盛り込まれているようなのだけど、でも全部ひっくるめてこの物語だと思えるこの盛り込み方になんだか感動した。1本筋が通っているまわりにもりもり肉づいているような。
なんとなく、それぞれの人の印象が語り手の時と語り手じゃない時とが微妙にずれているような気がしたけれど、たぶんそれもまた女子高生だからなんじゃないかと思う。


イッツ・オンリー・トーク (文春文庫)

イッツ・オンリー・トーク (文春文庫)

語り口調に妙に違和感を感じた。なんていうか、何かがんばってるのかな、て思うとでもいうか。変な感じ。
あと、それぞれの人がそれぞれにおもしろくて、もっと掘り下げてがぶっとやっちゃえば良いのに、と思った。上をなでているだけのような。でもたぶん、この量だから良いのかな、とも思ったりもして。噛み砕くのがちょっとむずかしい。
馬の話はそんなこともなく、すらっと読めたのだけれど。うーん。