非・バランスとか

非・バランス (講談社文庫)

非・バランス (講談社文庫)

ヴィレッジで平積みしてあったのを思い出して読んでみるかー、と。
児童文学、というカテゴリにいるからなのかなんなのか、妙に表面をさらりとなでてあったような気がした。なんで?と思ったところが微妙に消化不良。
クールに生きる、と決めた女の子が「あんたなんか良いよね」とほめられたり羨ましがられたりするのは結局、まんがの中の世界の話で、現実はきっと、そんな女の子救ってくれることなんてないよ(ひねくれ者)。

底辺女子高生 (幻冬舎文庫)

底辺女子高生 (幻冬舎文庫)

ああこれわたし。と言っちゃいたかったエッセイ。
こんなにネタ盛りだくさんでおもしろおかしく書けちゃうところにちょっと嫉妬した。わたしはたぶん、まだこういうところから抜け出せてないんじゃないかとたまに思う。

ロリヰタ。 (新潮文庫)

ロリヰタ。 (新潮文庫)

エミリー (集英社文庫)』を読んだ時にお!と思って軽く憧れたイメージを持って読んでみた。
けど、ああもうちょっと、というか妙にはまりきれなかった、気がする。渋谷とか表参道とかそういう現実っぽいキーワードが出てくるから、それなのに妙にこれはなかなかないよ、と思ってしまったつっかかりが最後までとれなかったような。
あともうちょっと、あともうちょっと読んでみる。他のも。

家守綺譚 (新潮文庫)

家守綺譚 (新潮文庫)

「綺譚」というだけあって、すごくきれい。ものすごくリアルにいろいろ感じた。気がする。
こういう文体、というものに苦手意識があったのだけれど、不思議とさらさら読めた。
なぜか、夜露に濡れた草に横たわるというところが印象的だった。

アルゼンチンババア (幻冬舎文庫)

アルゼンチンババア (幻冬舎文庫)

よしもとさんの小説は、すごく普通なような気がするのに、なんでこんなに生とか死とかをぷんぷん匂わすことができるのだろうと今回も思った。やさしくて。こういうのって、なかなか難しいと思う。
学生の時、この人はなんだか苦手、と言っている人をよく見かけたけれど、わたしはやっぱり好きだなあと思った。