まとめてぼん


読んだの一気に記録しとく。けど、長いのでたたみます。


本まとめ

リトル・バイ・リトル (講談社文庫)

リトル・バイ・リトル (講談社文庫)

家族の話、ていうことで、読んでみて納得。
何もない日々を淡々と描く、ていうのは、読めるものにするのは本当に思っている以上に難しいことだと思うのだけれど、ちゃんと読めて何か思えた。それがすごいと思った。
でも、シルエット (講談社文庫)を読んだ時に思ったとおり、この人の文章はきっともっとかわるんだろうなぁ、と読みながらすごく思った。シルエットは本当に「この時」でないと書けない文章だ、と思っていて、案の定(悪い意味ではなく)、この話の文章はがらりとかわっていたから。これからももっともっとかわるんだろうなぁ、と思って。こういう変化を感じるのもまた楽しいような気がする。


星々の舟 Voyage Through Stars (文春文庫)

星々の舟 Voyage Through Stars (文春文庫)

読みたかったのー!!と嬉々として文庫本買いました。えへ。
で、ものすごく長いこの話を読んでみて。
これを1つの物語にしてしまうのはもったいないような気がした。と、同時に、まとまりに欠けているからこう思うんだろうな、と思った。
1つの家族のそれぞれの人が主人公になってる短編が集まった、というような話なのだけれど、それぞれが密度濃すぎて、それぞれの話を読むとそれぞれにがつんがつんやられるところがあって、それでもそういういろんなことを考えているひとりひとりが集まっているところが「家族」だ言いたい、という物語のようには思ったのだけれど。。。本当にとても濃い。そんでもってそれぞれがすごく独立している。ので、家族だといわれてもあまり説得力がない、みたいな。もうちょっとそれぞれに関わっていてほしかったなぁ、というのが素直な感想。
それにしてもこの人、長いの書くのうまいよなぁ。勉強云々じゃなくて、ただ頭良くないとここまで書けないよなぁ、と思う。好き。


生きづらい<私>たち (講談社現代新書)

生きづらい<私>たち (講談社現代新書)

単純に、香山リカっていう人がどういう文章書くのか興味があって。
で、やっぱり「精神科医」ていう肩書きがあるとおり、本当にいろんなことを分析して、いろんなことを考えている人なんだなぁ、とすごく思った。いろんなことを見事に言い当てている、とでも言うか。それでもって、そういう気づいたことを偉ぶって書くのではなく、すごくわかりやすい言葉で丁寧に説明してくれるので、ストンと自分の中で納得がいって、おもしろかった。
そういう気持ちの良い言い当て方をしてくれたおかげで、もやもやしているものが少し晴れた気がする。もうちょっと読んでみたい。


〈つきあい〉の心理学 (講談社現代新書)

〈つきあい〉の心理学 (講談社現代新書)

心理学、ていう言葉にとても弱いんです。昔っからのあこがれ。
で、へぇーなるほどーと思うことがすごくすごく多かった。なんていうか、こう「心理学」とか言われてしまうとかまえてしまうような気がするのだけど、でもよくよく考えてみると身近でよく見る光景にかんたんにあてはまってしまう、とでもいうような。
すごくかんたんなことなのだけど、見方を変えれば目から鱗、みたいな感じ。
このおじさんも(全然知らない人だったのだけれど)興味わいた。


包帯クラブ The Bandage Club (ちくまプリマー新書)

包帯クラブ The Bandage Club (ちくまプリマー新書)

プリマー新書デビュー。新書なのに「小説」て帯がついてたので興味があって。
なんだか児童文学(図書館で言ったらヤングアダルトコーナーみたいな)読んでいるような気がプンプンしてた。すごく独特の。読んでるとだんだん恥ずかしくなるような。でもすごく読みやすかった。懐かしいような感じ(こういうのほとんど読んだことないけれど)。


スカートの中の秘密の生活 (幻冬舎文庫)

スカートの中の秘密の生活 (幻冬舎文庫)

やっぱり言い切りエッセイだー、とすごくすごく思った。エロ話だったけれどここまで言い切られるとおもしろい。さくさく読める。
わたしもペンギン買ってもらいたい派だよ。数百円のがうれしいんだよ。これがすべてじゃないけど、男の人でも読んでほしい。うん。