ひさしぶりにまとめ。


すっかり記録を忘れてたのでいっきにどかん。
書き忘れもありそうだけどひとまずは。



号泣する準備はできていた

号泣する準備はできていた

あーあーあーやられたすごいやっぱり好き。とものすごくうまく言えないものでいっぱいいっぱいになった。ただ淡々と、あることを的確に書いていっているだけ、というものなのだけれど、でも、そんな端々にどきっとする言葉が埋められていて、それを心待ちにしながら読んでしまった、みたいな感じ。構成萌え。これは今まで読んできた江國さんのものの中でもだいぃぶ好きだ。でも1番はやっぱりホテルカクタス (集英社文庫)。不動の1位。


江國 香織とっておき作品集

江國 香織とっておき作品集

図書館で借りて。で、これは読む以前の話なのだけれど、なんだかね。本の中身(ページ)が1つのお話なのに1段組だったり2段組だったりして目線が定まらない感じでそれがものすごく気に食わなくて、ぎりぎりした気分になってしまった。
ので、中身としてはものすごく江國さんが好きでたまらなくて、これ読みたかった!みたいなのがひとつでもあれば楽しめるのかもしれないけれど、そうじゃなければくやしい、みたいな本のような気がする。もうちょっと文章大切にしてほしい。もう。


こんにちわ!赤ちゃん―yoshimotobanana.com〈4〉 (新潮文庫)

こんにちわ!赤ちゃん―yoshimotobanana.com〈4〉 (新潮文庫)

社会にもまれて(電車で物理的に。)荒んだ気分になりそうだったので、なごみを求めてこの1冊。
赤ちゃんがうまれるまでとうまれてからの日記がずらずらあるだけなのだけど、読んでるとだんだん知り合いみたいな気分になってきて、読んでるうちに「今日どうだったんだろ?」とか普通に思ってしまっていたのがおもしろかった。
すんごく淡々と、嬉しい楽しいいろいろが書いてあって、まんま、こんな感じなんだろうなぁ、と思うとさらになごんだ。たくさんの人に囲まれてマイペースで。憧れる。


なんでか、宮沢賢治て人は身近で気になってはいたのに手を出してなかった人で、この本でやっとこまともに読んだ。ら、これもまたすんごく感動した。これは言葉えらび萌え。
まったく同じ話の修正前→修正後、みたいなものも少し、入っているのだけれど、ちょっとした言い回しの違いでここまでかわるんか!みたいなのがモロに感じられてすごかった。それから、こういう寓話的なものは昔から憧れで、その好みがドンピシャリだったのでいろんな意味でショックだった。ちょうマネしたい。


ガール ミーツ ボーイ

ガール ミーツ ボーイ

こういう状況、ていうのは幸せなことに皆目見当がつかない、ていうわたしなのだけれど、読んでいて、できるかぎり幸せに見えるようにできるかぎり楽しく過ごせるようにできるかぎり笑っていられるように、ってやってるなかでふっと現れるいろんな面の現実。そういうのが生々しくてがーんときた。
もいっこついてた短編もまた、ものすごくリアルで懐かしいような恥ずかしいような内臓開けっ広げてるような気持ちになってどうしようもなく困った。こういう生々しい切り取り、本当にこの人はすごいと思う。