生まれる森とか

図書館の本がざくざく。

生まれる森

生まれる森

ああそういえば、この人はこんな文章を書く人だった、と中盤あたりで思い出した。
静かで穏やかでたんたんと流れていく感じ。なんでもないことをきっと書いていきたいんだろうな、という印象は以前と変わらず。
ただ、今回はちょっと文章からその先がなかなか見えてこなくて、もしかしたら書いている本人にも見えてなかったんじゃなかろうか、と思ってしまった。ちょっと惜しい。そして見えないものを読むのはけっこう辛い。
あとがきに、こんなことが書きたかったんです、と暴露してしまうのはなんとなくずるい気がした。

たべる しゃべる

たべる しゃべる

高山さんがいろんな人の家や職場にごはんをつくりに行って、しゃべった記録。
この人はこんな人なんだへえーと変に感心しながら読んだ。
ですますと普通の文が入り混じるところに少しつっかえながら、でもそこが夢物語ぽく感じられてほわほわした気分だった。こう、いろんな人をなんてことないように書けてしまうのはたぶん、生きてきた経験がものを言っているような気がする。良いな、うらやましい。
つくられていくごはんはなんともざっくりとしていて美味しそうなのだけれど、スーパーでなんとなく買った野菜ではおんなじようにつくってもほんわり感動できそうにないかも、と思ってしまうあたりなかなか貧しい自分。

節約生活のススメ

節約生活のススメ

なんとなくお知恵をお借りしたくて読んでみた。いろいろ実践してみようと思ったことが多くてすごく感動していたのだけれど、あとで調べてみたらこの人逮捕されてしまってたんだね。。。
なんだ、嘘だったのかとしゅんとした。けど、良いところは参考にしてみたいと思います。うーん、かなしいなあ。

思いわずらうことなく愉しく生きよ

思いわずらうことなく愉しく生きよ

3姉妹の生き様、のような話。
最近の江國さんの本は、なんでこんなにざわざわした気分になるんだろう。と最初から最後までざわざわざわざわしながらあーもういやだもうやめてーともだえながら読んだ。
男と女が変にずれていたり、あまりに冷静ではない生活をしていたり、臆病なのか頑固なのかよくわからないものを追い求めていたり。この変な生き様は見ていてなんとも苦しい気持ちになる。
ただ、ひとりだけは滑稽であーこれこそバカ男だと笑ってしまったりもした。誰とは言わないけれど。

母に習えばウマウマごはん

母に習えばウマウマごはん

本、というかレシピとまんがだけど。
なんとなく、この人が好きなので、本があればなんとなく、手にとってしまう、という人。
あまりつくったことのないようなレシピや小技がいたるところにあって、おおこの子は家に置いておきたいとむずむずした。