3年で辞める若者の言い分。

わたし、新卒入社06年生、みたいな肩書きつきの会社では少し特殊な存在だったのだけれど(それまでほっとんど中途入社で全然新卒とかとってなかったから初対面の人には「06なんですー」とか必ず言っとかないといけない、みたいな)、その中で辞めたのわたしで5人目。で、一応報告しとかなきゃな、と昨日ぐるんぐるんと本当のことを包み隠しつつこんなことになりましたー、とメールを打ったら、「辞めれておめでとう!」というメールが、辞めた子からのみ返ってきた。


いや、辞めた子たちが1番仲良かったからかな、というのもあるけれど、でもこれはめでたいことなのか、と。そして今も会社でがんばっている子たちに対して衝撃というか悪影響というか、そういうものを一方的に投げちゃってかつ返ってこないのは、みんなそれぞれいろんな思いを持っていて何も言えないんだろうな、みたいな状況を安易に想像できてしまったりするあたり(いや、もちろんすべての人がそう思っているというわけではないのだけれど、直前までいろーんな話をこそこそそれぞれ本人から直接聞いていたから半分より少し多いくらいの子は何かしら思うところがあるだろうな、と思って。あとメール投げた瞬間にメッセで実況中継してくれた子がいたりしてちょっとした騒ぎになってたことも聞いてたし、という状況を見て)、なんだか複雑な心境になったりならなかったりする。
ただ、「辞めれておめでとう」ていうのは笑っちゃうけどけっこう本音なんだろうなーなんてことを思ったりすると(今まで辞めていった子のその後を聞くと転職したり今より苦しい環境に身を置いた子もいるにも関わらず、もう本当にみんな溌剌としているしそれもみんなが知っているから)、この会社に適応することはけっこう難しいことだったのかもな、となんだか妙に納得してしまった。変な話。
だって、まだ「違う環境」は未知の世界ではあるものの、「この会社はたぶん変、というか会社としてちょっとまずい」というのはちょっとはわかるようになったもの。ちょっと転職活動しただけで。最後の最後まで「何それ」の連続で(と、これから本当にたぶん「最後の最後」で会社に行くけど)。あくまでわたしの主観ではあるけれども。ね。


3年で辞める若者がー、とか社会的に言われているけれど(そしてわたしもそんな中に入ってしまったのだけれど)、それぞれ全部その若者が悪い、というわけでなく、こういう例もあるんだぞーということも少しは頭に入れてもらいたいと思ったり勝手かもな、と思ったりもするものの、せめてこれから就職活動をする学生さんたちにちっさな声で「就職は慎重に」と叫びたい。かも。がんばれ学生さん。